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低用量ピルの副作用が出やすい人の特徴とは?飲み始めに起きやすい症状まとめ

このコラムは当院医師の監修により、専門的な視点から検証されています。

低用量ピルの副作用が出やすい人の特徴とは?飲み始めに起きやすい症状まとめ

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低用量ピルは避妊や生理痛の緩和に役立つ一方で、副作用が気になる方もいるでしょう。
この記事では、低用量ピルの種類別に起こりやすい副作用、その期間、対処法を詳しく解説します。
自分に合ったピル選びで、快適なピルライフを送りましょう。

低用量ピルの副作用にはどんなものがある?

低用量ピルは、多くの女性にとって安全で効果的な薬ですが、副作用のリスクも伴います。
副作用の程度や種類は個人差が大きく、全く副作用を感じない人もいれば、日常生活に支障をきたすほどの症状が現れる人もいます。
副作用は、服用開始初期に現れやすく、体がピルに慣れるにつれて自然に消失することが多いです。
しかし、症状が改善しない場合や、日常生活に支障をきたす場合は、医師に相談することが重要です。

よくある低用量ピルの副作用

低用量ピルの服用によって起こりうる副作用は多岐にわたります。
これらの副作用は、服用開始から数ヶ月以内に自然に治まることが多いとされています。

  • 吐き気
  • 頭痛
  • 乳房の張りや痛み
  • 不正出血
  • 倦怠感
  • 気持ちの落ち込みや情緒不安定

これらの症状はホルモンバランスの変化による一時的なものであることが多く、通常は1〜3ヶ月で落ち着きます。
不正出血は、特に飲み始めによく見られる症状で、少量の出血が数日間続くことがあります。
これらの症状は、服用時間を工夫したり、市販の鎮痛剤を服用したりすることで軽減できる場合があります。
乳房の張りや痛みは、エストロゲンの影響で起こることがあります。

情緒不安定や気分の落ち込みも低用量ピルの副作用?

低用量ピルの服用によって、情緒不安定気分の落ち込みといった精神的な副作用が現れることがあります。
これは、ピルに含まれるホルモンが脳内の神経伝達物質に影響を与えるためと考えられています。
特に、過去にうつ病や不安障害などの精神疾患を患ったことがある人は、これらの副作用が出やすい傾向にあります。
精神的な副作用は、ストレスや睡眠不足などの生活習慣とも関連していることがあります。
そのため、十分な睡眠を確保したり、ストレスを解消したりすることも大切です。
精神的な副作用がひどい場合は、精神科医やカウンセラーに相談することも検討しましょう。
低用量ピルと精神的な副作用の関係については、まだ十分に解明されていない部分もあります。
しかし、多くの研究で、ピルが精神状態に影響を与える可能性が示唆されています。
そのため、ピルを服用する際は、精神的な変化にも注意し、異変を感じたらすぐに医師に相談するようにしましょう。

副作用が出る時間やタイミング/いつからいつまで続く?

低用量ピルの副作用が現れる時間やタイミングは、個人差が大きく、一概には言えません
副作用がいつまで続くかも、個人差やピルの種類によって異なります。
一般的には、体がピルに慣れるにつれて、副作用は徐々に軽減していくことが多いです。
副作用の出現時期や持続期間を記録しておくことで、スムーズな医師への相談ができるようになります。

  • 服用開始から数時間〜数日で出る場合が多い
  • 一般的には1〜2ヶ月程度で体が慣れて軽減するケースがほとんど
  • それ以上長引く、または日常生活に支障をきたす場合は、医師の診察を受けましょう

副作用が出やすい人の特徴とは?

低用量ピルの副作用は体質生活習慣既往歴などが影響すると考えられています。
副作用が出やすい人は、ピルの服用に慎重になる必要がありますが、医師との連携を密にすることで、安心してピルを服用することができます。

ホルモン変動に敏感な体質の人

ホルモン変動に敏感な体質の人は、低用量ピルの服用によって副作用が出やすい傾向があります。
これは、ピルに含まれるホルモンが、体内のホルモンバランスを大きく変動させるためです。
ホルモン変動に敏感な人は、生理周期に伴うホルモンバランスの変化によって、気分の落ち込みやイライラ、体調不良などを感じやすい傾向があります。
そのため、ピルの服用によってホルモンバランスがさらに変動すると、これらの症状が悪化したり、新たな副作用が現れたりする可能性があります。
ピルの服用方法を工夫したり、生活習慣を改善したりすることで、副作用を軽減できる場合があります

ストレス・自律神経が乱れやすい人

ストレスを抱えやすい人自律神経が乱れやすい人も、低用量ピルの副作用が出やすい傾向があります。
ストレスや自律神経の乱れは、ホルモンバランスに影響を与えるため、ピルの服用によってホルモンバランスがさらに変動すると、副作用が現れやすくなるのです。
ストレスを感じると、コルチゾールというホルモンが分泌されます。
コルチゾールは、血糖値を上昇させたり、免疫機能を抑制したりする作用があります。
また、自律神経が乱れると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、様々な体の不調が現れます。
これらの状態は、ホルモンバランスにも影響を与え、ピルの効果を弱めたり、副作用を強くしたりする可能性があります。
ストレスを抱えやすい人や自律神経が乱れやすい人は、ピルの服用に加えて、ストレスを解消したり、自律神経を整えたりする対策も行うことが大切です。
十分な睡眠を確保したり、バランスの取れた食事を摂ったり、適度な運動をしたりすることが効果的です。
また、リラックスできる時間を作ったり、趣味を楽しんだりすることも大切です。

もともとPMSやPMDDの症状が重い人

月経前になると気分の落ち込みやイライラ、頭痛や腹痛、眠気、むくみといった症状が強く現れる方は、PMS(月経前症候群)や、さらに重度のPMDD(月経前不快気分障害)の傾向があるかもしれません。
これらの症状は、女性ホルモンの変動によって引き起こされるもので、ピルのようなホルモン製剤を服用すると、そのバランスの変化に体がさらに敏感に反応し、副作用が出やすくなる場合があります。
特に、以下のようなタイプの方は注意が必要です。

  • 生理前になると気分が落ち込んで仕事や日常生活が手につかなくなる
  • 月経前の数日間に、パートナーや家族との関係がギクシャクする
  • 過去にピルを試したときに、精神的に不安定になった経験がある

こうした方がピルを飲み始めると、一時的に情緒不安定や憂うつ感などが増すことがあります。しかし、これはあくまで一過性の反応であり、多くは1〜2ヶ月程度で落ち着いてきます。
また、PMSやPMDDの症状を抑えるためにあえて低用量ピルが処方されることもあるため、正しく使えばむしろ症状の改善に役立つ可能性もあります。
副作用が強く出てつらい場合は、「三相性ピル」よりもホルモンバランスが一定の「一相性ピル」に変更する、あるいは含有ホルモン量がより少ないタイプに切り替えると症状が和らぐケースもあります。
大切なのは、ひとりで我慢せず、処方医と密に相談しながら、自分に合ったピルを見つけていくことです

副作用の出方に個人差がある理由

低用量ピルの副作用の出方には、個人差が大きくあります。
同じ種類のピルを服用しても、全く副作用を感じない人もいれば、日常生活に支障をきたすほどの症状が現れる人もいます。
この個人差が生じる理由は、主に以下の3つが考えられます。

  • 体質の違い
    ホルモンに対する感受性や代謝能力は、個人によって異なります。
  • 既往歴の違い
    過去に患った病気や服用した薬の種類によって、ピルの副作用が出やすくなることがあります。
  • 生活習慣の違い
    喫煙、飲酒、食生活、睡眠時間などの生活習慣は、ホルモンバランスに影響を与えます。

これらの要因が複雑に絡み合って、ピルの副作用の出方に個人差が生じます。
そのため、ピルを服用する際は、自分の体質や既往歴、生活習慣などを考慮し、医師と相談しながら、自分に合った種類のピルを選ぶことが大切です。

副作用が出たときの対処法と服用のコツ

低用量ピル服用中に副作用が出た場合、自己判断で服用を中止せず、まずは医師に相談することが重要です。
副作用の種類や程度によっては、服用方法の調整やピルの種類の変更で改善する場合があります。
自己判断で服用を中止すると、ホルモンバランスが急激に変化し、予期せぬ出血や体調不良を引き起こす可能性があります。
医師に相談する際には、副作用の種類症状が現れた時期症状の程度などを詳しく伝えるようにしましょう。
副作用の症状が軽い場合は、市販薬で対応できる場合もあります。
例えば、吐き気には制吐剤、頭痛には鎮痛剤などが有効です。
副作用を軽減するための服用のコツとしては、毎日同じ時間に服用すること、空腹時の服用を避けること、十分な水分を摂取することなどが挙げられます。
これらのコツを守ることで、ホルモンバランスの変動を抑え、副作用のリスクを軽減することができます。

副作用を軽減するための工夫(服用時間・食事・体調管理)

低用量ピルの副作用を軽減するためには、服用時間食事体調管理など、様々な工夫が考えられます。
まず、服用時間を一定にすることが重要です。
毎日同じ時間に服用することで、血中濃度が安定し、ホルモンバランスの変動を抑えることができます。
飲み忘れを防ぐために、毎日行う習慣と紐付けると良いでしょう。
例えば、朝食後や就寝前など、毎日必ず行う行動の後に服用するようにすると、飲み忘れを防ぐことができます。
次に、食事にも気を配りましょう
空腹時に服用すると、吐き気などの副作用が出やすくなることがあります。
そのため、食後に服用するように心がけましょう。
また、バランスの取れた食事を摂ることも大切です。
特に、ビタミンB群やマグネシウムなどの栄養素は、ホルモンバランスを整える効果があると言われています。
これらの栄養素を積極的に摂取するように心がけましょう。
さらに、体調管理も重要です。
十分な睡眠を確保し、ストレスを溜めないように心がけましょう。
また、適度な運動を行うことも、体調管理に効果的です。
これらの工夫を実践することで、低用量ピルの副作用を軽減することができます

いつ医師に相談すべき?受診の目安と相談例

低用量ピルの服用中に、下記のような症状が現れた場合は、医師に相談することを検討しましょう。
激しい頭痛、胸痛、腹痛、下肢の痛み:血栓症の可能性を示唆する症状です。

  • 視覚異常
    視力低下、視野狭窄などが現れた場合は、脳腫瘍の可能性も考慮する必要があります。
  • 呼吸困難
    肺塞栓症の可能性を示唆する症状です。
  • ふくらはぎの腫れや痛み
    深部静脈血栓症の可能性を示唆する症状です。

これらの症状は、まれではありますが、重篤な副作用である可能性があります。
そのため、これらの症状が現れた場合は、すぐに医師に相談する必要があります。
また、下記のような症状が続く場合も、医師に相談することを検討しましょう。

  • 不正出血が3ヶ月以上続く場合
    子宮内膜の異常やホルモンバランスの乱れが考えられます。
  • 吐き気や嘔吐がひどく、日常生活に支障をきたす場合
    ピルの種類が合わない可能性があります。
  • 気分の落ち込みやイライラがひどく、日常生活に支障をきたす場合
    ピルの種類が合わないか、精神的な問題が隠れている可能性があります。

これらの症状は、必ずしも重篤な副作用ではありませんが、放置するとQOL(生活の質)を低下させる可能性があります。
そのため、これらの症状が続く場合は、医師に相談し、適切な対応をとることが大切です。
医師に相談する際には、症状の内容症状が現れた時期症状の程度などを詳しく伝えるようにしましょう。
また、服用しているピルの種類や服用方法なども伝えることで、医師はより適切なアドバイスをすることができます。

副作用は一時的?体が慣れるまでの期間

低用量ピルの副作用は、多くの場合、一時的なもので、体がピルに慣れるにつれて自然に消失します
一般的に、服用開始から2~3ヶ月程度で副作用が軽減するとされています。
これは、体がピルに含まれるホルモンに徐々に適応していくためです。
しかし、副作用がいつまで続くかは、個人差があり、ピルの種類によっても異なります。
副作用が2~3ヶ月以上続く場合や、日常生活に支障をきたす場合は、医師に相談することを検討しましょう。
医師は、症状の程度や原因に応じてピルの種類を変更したり、他の治療法を提案したりしてくれます。
副作用が一時的なものであることを理解し、適切な対処法をとることで、安心してピルを服用することができます。

副作用が少ないピルを探すには

低用量ピルの副作用を最小限に抑えたい場合、いくつかの選択肢があります。
まず、ホルモン含有量の少ないピルを選ぶことが考えられます。
超低用量ピルは、従来の低用量ピルよりもエストロゲンの含有量が少なく、副作用のリスクが低いとされています。
ただし、効果には個人差があるため、医師と相談しながら慎重に選ぶ必要があります。
また、黄体ホルモンの種類も副作用に影響を与える可能性があります。
黄体ホルモンには、男性ホルモン作用を持つものと持たないものがあります。
男性ホルモン作用を持つ黄体ホルモンは、ニキビや多毛症などの副作用を引き起こす可能性があります。
そのため、男性ホルモン作用を持たない黄体ホルモンを含むピルを選ぶことで、これらの副作用を軽減できる場合があります。
さらに、ピルの服用方法を工夫することも有効です。
例えば、就寝前に服用することで、吐き気などの副作用を軽減できる場合があります。
また、服用時間を一定にすることで、ホルモンバランスの変動を抑え、副作用のリスクを軽減することができます。

まとめ:低用量ピルと賢く付き合おう

低用量ピルは、避妊だけでなく、生理痛の緩和やPMSの改善など、女性の健康をサポートする様々な効果が期待できる薬剤です。
しかし、副作用のリスクも存在するため、正しい知識を持ち、賢く付き合っていくことが重要です。
まず、低用量ピルの種類や効果、副作用について正しく理解しましょう。
次に、自分の体質や既往歴を考慮し、医師と相談しながら、自分に合った種類のピルを選びましょう。
正しい知識を持ち、賢く付き合っていくことで、その恩恵を最大限に受けることができるでしょう。
今回の記事が、皆様の低用量ピルとのより良い付き合い方の一助となれば幸いです。

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